問題 1. ___の言葉の読み方として最もよいものを、1から一つ選びなさい。

1. 今回の件については、大変遺憾に思っております。

1. いがい

2. いかん

3. いかく

4. いかり

2. この門は常時閉鎖されている。

1. へいそく

2. へいさく

3. へいそ

4. へいさ

3. どんな時にも、周りへの心遣いを忘れてはいけない。

1. こころあつかい

2. こころづかい

3. こころうかがい、

4. こころよい

4. 彼は顔を真っ赤にして憤った

1. どなった

2. ののしった

3. いきどおった

4. うなった

5. 貧富の差が大きくなっているようだ。

1. びんぷ

2. ひんぷう

3. ひんぷ

4. びんぶう

6. 治癒するには1か月程度かかる。

1. ちゆ

2. ちよ

3. じゅ

4. じょ

問題 2.( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

7. 上司は私の提案を( )した。

1. 脱却

2. 駆除

3. 却下

4. 除去

8. この子は好奇心が( )で、わからないことは何でも知りたがる。

1. 全盛

2. 旺盛

3. 盛況

4. 盛大

9. このテープルは、脚の部分に美しい彫刻が( )いる。

1. 設けられて

2. 装われて

3. 据えられて

4. 施されて

10. 原油価格が高騰し、その( )が世界中に広がっている。

1. 転移

2. 投影

3. 感染

4. 余波

11. ( )の利益ばかり考えないで、もっと長期的に物事を捉えなければならな

1. 目先

2. 手中

3. 足場

4. 背後

12. 小さなけんかがもとで、友達との関係が、( )している。

1. しょんぼり

2. ぎくしゃく

3. ぼんやり

4. うろちょろ

13. 社長は、会社の将来を( )人材の育成に力を入れている。

1. になう

2. いたわる

3. やしなう

4. かかげる

問題 3. ___の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

14. 祖父は寡黙な人だったそうだ。

1. 口数が少ない

2. 知識に乏しい

3. 意見が少ない

4. 話題に乏しい

15. 異なる意見が次々と出されて、会議は紛糾した

1. 盛り上がった

2. 長引いた

3. 中断した

4. 混乱した

16. この様子だと、新薬の発売はかなりずれ込みそうだ

1. 早くなりそうだ

2. 多くなりそうだ

3. 遅くなりそうだ

4. 少なくなりそうだん

17. 中止の理由は、ろくに説明されなかった。

1. 全く

2. 大して

3. なかなか

4. 事前に

18. 今回の開発計画は、これまでのものとはスケールが違う。

1. 方針

2. 規模

3. 目的

4. 意義

19. この町のりんご産業の発展は、大野氏の関与によるところが大きい。

1. 貢献

2. 援助

3. 工夫

4. 活躍

問題 4. 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

20. 絶滅

1. これば相手のチームを倒すゲームで、敵が絶滅 したら、勝ちだよ。

2. 恐竜は環境の変化に対応できず、絶滅 したと言われている。

3. 暖かくなってきて、庭に積もった雪もすっかり消えて絶滅 した。

4. 昔は豊作を祈る祭りがこの村で行われていたが、今は絶滅 した。

21. 素早い

1. 警察の素早いし対応によって、逃走した犯人はその日のうちに逮捕された。

2. 窓を開けていたら強い風が吹いて、机の上の紙が素早く飛んでしまった。

3. 鈴木教授は話し方が素早いので、講義の内容が聞き取れないことがある。

4. 森氏の小説は人気があって、新しい作品が発売されると素早く売り切れてしまう。

22. 露骨

1. 露骨 なデザインの服を着ていると、とても目立つ。

2. 税金の使い道は露骨 で無駄がないようにする必要がある。

3. 彼に仕事を頼んだら、露骨 に嫌な顔をされた。

4. 彼が間違っていることは、誰の目にも露骨 だった。

23. 交付

1. 高校生を対象に、海外に留学する機会の交付が始まるらしい。

2. 畑が非常に広いので、この辺りでは空から農薬の交付が行われる。

3. このお土産の菓子は量が多いから、職場での交付付にぴったりだ。

4. 証明書の交付が必要な人は、こちらで手続きしてください。

24. かたくな

1. 学生のときからの友人とは、今でもかたくな友情で結ばれている。

2. 荷物が落ちないように、ひもでかたくなに縛ってください。

3. 彼は家族の忠告も聞かず、かたくなに自分の考えを押し通した。

4. 兄は体がかたくなだから、風邪もほとんどひかない。

25. なつく

1. なついている土地を離れるのはつらい。

2. 何年もやってきた仕事だから、やり方にはなついている

3. あの部長は仕事のできる社員になついている

4. うちの犬は私の友人にとてもなついている

問題 5. 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

26. このカメラは、プロの写真家( )、普通の人間には使いこなせないだろ

1. はおろか

2. ならまだしも

3. どころではなく

4. に比して

27. 3000mを超える冬山に、十分な装備もなく単独で登るのは、( )極まりない行為だ。

1. 危険

2. 危険の

3. 危険な

4. 危険に

28. 新作ケーム機の発売イベントは、今週末に東京でん( )、全国を巡回していく予定だ。

1. 開催されてのを皮切りに

2. 開催されるや否や

3. 開催されたとたんに

4. 開催されて以来

29. 彼は目転車がよほど好きらしい。( )、毎日楽しそうに目転車で通動してくる。

1. 雨とも雪とも

2. 雨でもなく雪でもなく

3. 雨というか雪というか

4. 雨だろうと雪だろうと

30. 「口は災いのもと」というのは、余計なことをついて( )、自らに災いが降りかかるという意味です。

1. 言ってみたばかり

2. 言ってみたとおり

3. 言ってしまったばかりに

4. 言ってしまったとおりにく

31. 歯医者「歯を磨くときに、汚れをく( )、強い力で磨いてしまいがちですが、カを入れすぎると、歯を傷つけてしまいます。優しく磨きましょう。」

1. 落とそうとするあまり

2. 落とそうとしたわりに

3. 落とせばいしのであれば

4. 落とせばいいかというと

32. 河川の清掃活動の指揮を任された山田さんは、「大変な仕事ですが、( )と思っています」と語った。

1. やってやることがない

2. やってもやるべきではない

3. やってもやれるものでもない

4. やってやれないことはない

33. 就職先は慎重に選ばないと「こんなはずではなかった」( )。

1. といったようにはしかねるく

2. といったようにならない

3. ということになりかねない

4. ということにはなりえない

34. X 社は経営に行き詰まっている。今回の成果主義導入も、労働意欲向上のためとはいうが、結局は人件費削減を正当化するための口実( )。

1. になどせぬ

2. にすぎまい

3. でかまわぬ

4. でもあるまい

35. (メールで)初めてご連絡いたします。南市生涯学習課の中島と申します。当市では、来年度、生涯学習をテーマにした講演会を企画しております。つきましては、林先生にぜひご講演をお願いしたく、( )。

1. ご連絡を承りました

2. ご連絡した次第です

3. ご連絡をくださいました

4. ご連絡したことです

問題 6. 次の文の、_★_に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

36. そんな簡単なこと、わざわざあなたに ___ ___ _★_ ___。

1. もらう

2. ない

3. 説明して

4. までも

37. ちょっと考えれば、さっきの話が冗談 ___ ___ _★_ ___、単純な彼は簡単に信じてしまった。

1. わかるだろう

2. だって

3.

4. ことくらい

38. 彼はとても優秀で成績が学年の上位に入っている ___ ___ _★_ ___ 真面目で好感が持てる。

1. 授業に取り組む

2. のみならず

3. 姿勢そのものも

4. ことが多い

39. 全国高校バスケットボール大会で、惜しくも ___ ___ _★_ ___ しばらくの間、ぼう然としていた。

1. 優勝を逃した

2. 控え室に戻っても

3. 選手たちは

4. あと一歩というところで

40. 私が接客するにあたって ___ ___ _★_ ___ 自分は何をすべきかということだ。

1. 常に考えているのは

2. 何であって

3. それに応えるために

4. お客様が求めていることは

問題 7. 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、41から44の中に入る最も良いものを、1・2・3・4から1つ選びなさい。

長細い箱が届いた。 そう云えば、ものすごく若くて、ものすごく浅はかだった三十年ばかり前のわたしは、細長い箱に入ったバラの花棘ははずしてあるの贈りもの、というのに憧れていたなあ。どんなひとから贈られること想像していたのか。ともかく、箱入りバラを受けとるにふさわしい女性になりたいと【41】結局、箱入りのバラを贈られることはなかった。そうだ。それを受けとるのにふさわしい女性にはなれなかった。だが、それはそれでよしとしよう。長細い箱が届いた。 さて、この目の前の長細い箱のなかみ【42】、開ける前からわかっている。長ねぎである。夫の実家埼玉県熊谷市の畑からやってきた長ねぎ。実家のあるあたりは、深谷ねぎや下仁田ねぎで有名な地もほど近いのを見ても、ねぎとは相性のいい土壌なのだろうか。どの季節のねぎも、おいしい。 【43】、私の大雑把な「おいしい」は丹精してねぎを育てる義父ねぎはおもにちち担当を喜ばせないだろう。なぜと云って、ちちにすれば、育てたねぎにはその都度、「上出来」、「普通出来」、「甘みもうちょっと」、「おいしいが細い」など、その評価に細かいランク付けがあり、ときには「いまひとつだったんよぉ」と云いながら、またあるときには「これは、よくできた」と顔をほころばせながら、手渡してくれる。だから、どのねぎに向けても、等しく「おいしい」と云うのなんかは......。 このあいだもらってきたばかりなのに、また【44】送ってくれたところを見ると、よほどの自信作なのだろう。 箱入りの長ねぎの花束である。

41. 【41】

1. 思うようだ

2. 思うからだ

3. 思ったそうだ

4. 思ったのである

42. 【42】

1.

2. なら

3. さえ

4. だけ

43. 【43】

1. 確かに

2. むしろ

3. とはいえ

4. とすると

44. 【44】

1. こうして

2. そんなに

3. あのように

4. どれも

問題 8. 次の(1) から(4) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1) ファッションなど、流行は模倣を前提にしている。真似られなければ、ファッションなど成立しない。ミニスカートをデザインしたとしても、特定のデザイナーのものだけが売れるのでは、流行にはならない。多くの者が模倣してははじめて流行は成立するため、ファッションなどには、模倣を誘発させようとする意図が最初から織り込みずみだ。

45. 流行について、筆者はどのように考えているか。

1. 多くの者に購買意欲を誘発させるものである。

2. 多くの者に真似られることなしには始まらない。

3. 特定のデザイナーによる誘発が欠かせない。

4. 特定のデザイナーのものが真似られなければならない。

(2) 下は、書店から贈られてきたメールの内容である。 吉川美知子様 この度は、ブックネット A書店にて、以下の商品をご注文いただき誠にありがとうございました。 注文番号:731-5777427-2785468 ご注文商品:「S先生との対話」 在庫の確認をいたしましたところ、ご注文いただきましたこの商品は、絶版になっていることがわかりました。 つきましては、誠に勝手ではございますが、 すでにクレジットカードでお支払いいただいた上記ご注文の代金を全額お返しするよう処理させていただきます。 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 なお、この件につきましてご不明な点がございましたら、以下のアドレス宛にお問い合わせくださいますようお願いいたします。 ■ブックネット A 書店■ 注文管理担当 武田博 お問い合わせメールアドレス:tyuumon@bukkunetto-a-syoteikyo.jp (注)絶版:一度発行した書籍の印刷・販売を中止すつこと

46. このメールの用件は何か。

1. カードでの支払いは取り扱っていないことを了承してほしい。

2. 当店に在庫はないが、他店に確認するので待ってもらいたい。

3. 返金方法について当店担当者のアドレス宛に知らせてほしい。

4. 注文を受けた書籍がないので、支払われたお金を返金したい。

(3) 「自分は間違っていない」と思うことから始まる怒りは、安当な怒りです。少しも後ろめたくありません。 むしろ、「間違ってない」と思いながら怒りをごまかしてしまったときのほうが後味は悪いのです。「なんで怒らなかったんだろう」という後悔は、惨めな気持ちになって長く続きます。 怒りを抑えてばかりいると、この惨めな気持ちにも慣れてしまいます。敗北感に慣らされてしまうのです。わたしはこれがいちばん怖いと思っています。

47. 筆者の考えに合うものはどれか。

1. 怒りの原因を明らかにしたいなら、怒りをごまかさないほうがいい。

2. 怒りを抑えていると、ますます怒りが増してしまう。

3. 自分が間違っていないと思うなら、怒りを抑えなくていい。

4. 自分が間違っていると気づけば、怒りは長く続かない。

(4) 専門家・研究者やマスコミにはごみ問題や斜面林や里山などの破壊といった身近な環境問題を注視せず、いくつかの代表的な環境問題ばかりを取り扱う傾向が強い。マスコミなどが注目する環境問題に取り込んでいることが、専門家の専門性を誇示し、専門家としてのステータスを維持させることにつながっているように見える。環境問題が話題性の高いものに特化されることは、日常的な環境問題が大部分の専門家・研究者から無視され、放置されることになる。 (注)里山:人家の近くにあって、人の生活と関係が深い森林や山。

48. 筆者は、専門家・研究者の環境問題への取り組みをどのようにとらえているか。

1. 専門性を生かして日常的な環境問題の解決を図っている。

2. マスコミが注目している問題に特化して研究を進めている。

3. 社会的に注目されている身近な課題に積極的に取り込んでいる。

4. マスコミと連携してあまり注目されない問題を取り上げている。

問題 9. 次の(1) から(3) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを1.2.3.4から一つ選びなさい。

(1) 蝶の雄は、雄の翅の色を目じるしにして、配偶者たる相手を探すモンシロチョウの雄の規の裏の、黄色と紫外線のまざった色――この色を指示する特定の単語をわれわれ人間はもっていないーーは、モンシロチョウにとってモンシロチョウの雄にとっては、モンシロチョウの雌であることの記号である。 (中略) さて、この記号は光による記号である。光は直進するから、目によってそれを見た雄は、それに向かって直進すれば、雌ところにゆきつける。匂いのようにそこらじゅうに拡散するものを記号に使う場合より、よほど①かんたんである。 けれど、それなりに不便なこともある。光が直行するからには、その光の進路を、一枚の葉が返っても、もう唯の記号は見えなくなってしまう。ということは、雌の存在を見出すことはできないということだ。これに対処するにはどうしたらよいか?ひらひら舞いながら、すこし上から見たり、ななめから見たりすることだ。 もし蝶が蜂のようにブーンとまっすぐ飛んだとしたら、②雌をみつけだすチャンスはぐっと減ってしまうにちがいない。 それと同時に、翅が雌の記号である蝶にとっては、翅は大きいほうが好ましい。そのため彼らは、「二つ折りのラブレター」にとって、航空力学的にもひらひら飛ぶほかはなくなった。けれど③それは、ひらひら飛ばねば雌が発見できないという要請と、まったく矛盾していなかったのである。

49. かんたんであるのはなぜか。

1. 雌の翅の色は光であり直進するからくる

2. 雌の翅の色は光によって明るくなるからい

3. 雌の翅の色は匂いと同じように拡散するから

4. 雌の翅の色は匂いや光とちがって変化しないから

50. 雌をみつけだすチャンスはぐっと減ってしまうとあるが、なぜか。

1. どの色は上から見ないと見えないから

2. 雌の記号は速く飛ぶと認識できないから。

3. 光の進路がさえぎられることがあるから。

4. 速度が速くなり、視点を固定することが難しいから

51. それとは何か。

1. 雌の翅は雄より目立つこと

2. 雌の翅は表より裏が見やすいこと。

3. 雌が翅を記号として利用していること

4. 雌は翅が大きくひらひら飛ぶしかないこと

(2) 私には、「わからない」と思うことがいくらでもある。そういうことを一つ一つつぶして行くのが人生だと思っているから、やることはいくらでもある。つまりは、人生とは「わからないの迷路」である。だから、そのさまざまに存在する「わからない」を、まず整理しなければならない。「木を見て森を見ず」とは言うが、「わからないの迷路」に圧倒されているだけの人間は、その逆の、①「森を見て木を見ず」なのである。 耳大なる「わからないの森」は、その実、「わかりうる一本の木」の集大成なのである。だからとりあえず、「わかりうるもの」を探す。手をつけるべきは、「こんなくだらないものの答えが全体像の解明につながるはずはない」と思えるようなところである。 「くだらない」ーだから「どうでもいい」と思って放り投げてしまうのは、それを「わかりきっている」と思うからである。つまりそれは、「わかる」のである。「わかる」は、「わからない」を解明するためのヒントである。つまりは、ということである。 とりあえず「わかる」ーどうでもいいようなことでも、とりあえず「わかる」と思えるようなことを確保する。それであなたは、「わかっている」のである。なにかが「わかる」になれば、「わかるとはどのようなことか」という理解が訪れる。それがつまりは、「方向の発見」である。

52. 「森を見て木を見ず」とはどういう意味か。

1. 「わからないこと」の多さに驚いてどうすればよいか困ること。

2. 「わかること」だけに気を取られで他に目が行かないこと。

3. 人生にどれだけ「わからないこと」があるのか気にしないこと。

4. 人生の中でやらなければならないことにのみ注目すること。

53. に入るのはどれか。

1. 本当に「わかる」ためには、「わかる」ように見えることから「くだらない」ものを運び出す必要がある

2. 私達は「わかりきっている」と思って放り出してしまうが、よく見ると実は本当に「わかっている」とは言えない。

3. 「どうでもいい」と思ったことをすっきり捨て去ってしまうことが、「わかる」ことを解明するヒントとなる

4. 「くだらない」とか「どうでもいい」と思われるものには、「わかる」へ至るためのヒ ントが隠されている。

54. 「わからない」と「わかる」について、筆者が述べていることはどんなことか。

1. 「わからない」ように見えることは、実は小さな「分かりうる」ことの集まりである。

2. 「わからない」こともとりあえず放っておけば、後で見直して「わかる」ようになる。

3. 「わからない」ことと「わかる」ことの間には越えられない壁のようなものが存在している。

4. 「わかりきっている」とか「くだらない」と思っても、実は「わかっていない」のであ

(3) 書を読むという行為が、人間の成長や知的能力の向上に必須なものであることを、かつての社会は経験法則的に理解していたのではなんだろうか。素読のなどは強制的、修養的なものではあるが、読書習慣の形成を何よりも重視する教育メソッドのであったことは確かである。しかし、①私たちの世代はどうであろうか、書物というものが映像や音響メディアなどと単純に比較することを許さない必需品であり、読書は基本的な能力であるという確信をいだいてきたものの、近年の社会経済のあり方によって自信を喪いかけていたことは否めないのではないだろうか。 活字以外の表現手段が大きな影響力を持つようになったことを、②「時代の流れ」と呼ぶのはいいが、文化の変容があまりにも急激なこと、あるいは一つの有力な文化が別のものに置き換えられることには予測しがたい弊害を伴う。活字にもいろいろあるが、書物に特有の楽しみを与えてくれる本、思索の喜びをもたらしてくれる本、人生の支えになるような本が相対的に少なくなったのは、1980年代の半ばごろからで、書店の棚には情報的な本や、映像文化の書籍化をねらった寿命の短いものばかりが目立つようになった。家庭からはスペースの狭さを言い訳に、本棚が姿を消してしまった。 ちょうどその頃から映像文化や活字文化の本質を考えるメディア論が盛んになったが、今から思えば従来の活字文化が衰弱した場合にどうなるかという洞察力において、いささか欠けるところがなかっただろうか。 (注1)未読:ここでは、意味を考えずに、声を出して読むこと (注2)修養:学問を修め人格を高めること (注3)メソッド方法

55. 私たちの世代とあるが、筆者の世代についての読書はどのようなものであったか。

1. 社会生活を営む上で、必須であると信じられていた。

2. 近年の社会経済のあり方には合わないものとされていた。

3. 映像や音響メディアと同列に扱われるようになってきていた。

4. 人間の成長に不可欠だと自信を持って言えなくなってきていた。

56. 「時代の流れ」は、書物にどのような変化をもたらしたか。

1. 映像化することを目的として書かれた本が増えた。

2. 情報を提供する本やすぐに読まれなくなる本が増えた。

3. 楽しみや喜びが与えられ心の支えになるような本が増えた。

4. 教育的に望ましくない本や悪影響を与えるような本が増えた。

57. 1980年代半ば以後のメディア論について、筆者はどのように述べているか。

1. 活字文化を急激に変容された要因を把握していなかった。

2. 活字文化が衰弱していく時期を予測していなかった。

3. 活字文化の衰退後の状況を見通していなかった。

4. 活字文化と映像文化の本質を明らかにしていなかった。

問題 10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

そもそも私は、組織内の人間の目や無理やり一致させる必要はないと思っている。要は、それぞれの目標を達成することが、結果として組織としての目標達成につながればいいのだ。そのために大切なのは、組織の目標と個人の目的に接点を持たせ、双方が最大限の利益を得られるような柔軟性を持った仕組みをつくることである。 ラグビーでいえば、チームの目標はもちろん「勝つこと」である。しかし、チームを構成する選手には、それとは別に、それぞれの目的があるかもしれない。「自分のスキルを向上させたい」「日本代表に入るため」「プロ契約をしてもらうため」「ただ、好きだから」というように..... こうした個人の目的を無視し、ただ「勝つ」というチームの目標だけのためにプレーを強要してしまっては、チームから活力が失われてしまうだろう。(中略) たとえば、職場を選ぶ際に「やりたいことをできるかどうか」「自分の資質や可能性を活かせるかどうか」を第一義に考えるのは当然であるが、最近の若い人の中には「仕事がおもしろくないのなら、嫌な仕事をするくらいなら、さっさと別の企業に転職したほうがいい」と考える人間が増えているという。自分に関係のあること以外にはまったく興味を示さず、会社全体としての目標達成よりも個人の目的や利益を優先させる人間も少なくないようだ。 ①こうした傾向について「最近の若い奴は我慢が足りない」とか「自己中心的だ」と結論づけてしまうのは簡単だ。 だが、私はむしろこう考える会社に対する「価値観」やそこに所属するための「目的」が多様化しているのだと。つまり、かつてのように組織の中で目標が一元化されえなくなったのが「今」という時代なのである。これはよい悪いとか、正しいか正しくないかという以前に、現実なのだ。 であるならば、そうした状況を②嘆いてもしかたがない。むしろ組織にとって重要なのは、彼らをいかに活かしていくかということだろう。「そんな考え方は通用しない」とか「おれの言うことが正しい」と、指導者が旧来の価値観を押しつけたりしていては、若い人たちはついてこない。離れていくだけである。結果として組織の力は低下してしまう。 それならば、まずはそれぞれの目的を「許容」してはどうか。そのうえで、「共有」すべきはチームの目標であると全員の意志を統一させ、各自の役割を責任を持って果たさせるのである。そうすれば、個人のモチベーションを下げることなく、チームとしての目標達成につながっていくはずである。 それは、これからの組織運営に欠かせないことだと思う。 (注1)第一義に:最も重要なこととして (注2)旧来の:昔からの、 (注3)モチベーション:意欲

58. ラグビーの例で筆者が述べていることは何か。

1. 高い目標を持った選手が集まらなければ、チームの力は伸びない。

2. 勝つことだけをチームの目標にしても、個人のスキルは向上しない。

3. 一人一人の目的を考えず勝つことだけを求めたら、チームは強くならない。

4. 一人一人の目的とチームの目標が一致しないと、チームの活力が失われる。

59. こうした傾向とはどのようなことか。

1. やりたくない仕事をしようとしない。

2. 転職することがよいことだと考えている。

3. 自身の興味や関心が変わりやすい。

4. 自身の資質や可能性を活かす努力をしない。

60. 嘆いてもしかたがないと筆者が考えるのはなぜか。

1. 個人の「目的」と組織の「目的」が一致することはありえないから

2. 個人の「価値観」や「目的」のよい思いを考えても、意味がないから

3. 組織によって「価値観」や「目的」が異なっている時代だから

4. 組織の中に多様な「価値観」や「目的」を持った人がいる時代だから

61. 作者によると、組織運営のために必要なことは何か。

1. 目標達成のために、意志が統一しやすい組織を作ること。

2. チームで価値観を共有し、仕事に対する全員の意欲を高めること。

3. 個人の目的を認めて、チームの目標のために役割を果たさせること。

4. 個人の目的と組織の目標を一致させて、各自に責任を持たせること。

問題 11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。

(A) 企業の採用試験では、必ず志望動書いて提出する。もちろん仕事を希望する理由を書くのだが、大切な点が抜けている場合がある。「なぜ、その会社でなければならないのか」が明確に書かれていない場合だ。例えば、出版社への応募書類で、志望動機として「感動させる本が作りたい」としか書かれていなかったら、この人は出版社に入りたいだけで、その出版社に入りたいわけではないと思われてしまうだろう。他社ではなく、どうしてもその会社に入りたいという強い意志を相手に伝えることが重要だ。 そのためには、まずは情報収集が欠かせない。特徴や経営方針を正しく理解したうえで、自分がその会社でどのような仕事ができるかという視点でまとめていく。そうすれば、なぜその会社なのかが明確な志望動機が書けるだろう。 (B) 就職試験において、志望動機はどのように書けばいいのか。自分の能力や経験を最大限にアピールすることが重要だと思うかもしれないが、それらを入社後にどのように生かせるかを書かなければ、説得力のある志望動機だとは言えない。 特に、規模や製品、経営者など、企業の特徴のようなホームページを見れば分かる情報を、ただ並べて書くだけでは、意欲は伝わらない。具体的な業務の内容に触れながら、自分の能力や経験と結びつけて説明することが必要だ。業務の内容をよく調べ、その企業で求められている能力や技術を分析して、それらの要求に自分が応じられるということをアピールするべきだ。

62. よくない志望動機の問題点について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、誰でも容易に調べられる企業や製品の情報しか書かれていないことだと述べている。

2. AもBも、入りたいという希望だけが書かれていて、その企業の特徴が分析されていないことだと述べている。

3. Aはその企業でなければならない理由が書かれていないことだと述べ、Bはその企業の業務内容について書かれていないことだと述べている。

4. Aはその企業に入りたいという意志が感じられないことだと述べ、Bは自分のしたい業務しか書かれていないことだと述べている。

63. 志望動機を書く際に、AとBが共通して重要だと述べていることは何か。

1. 企業の経営方針や製品などを批判しないこと

2. 他の企業の情報も集めて、比較しながら書くこと

3. 自分の能力や経験を正確に書くこと

4. 自分がその企業にどう貢献できるかを考えて書くこと

問題 12. 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

人間の生存に不可欠なのは衣食住ですが、人問というのは、それだけでは生きていけない生きものです。衣食住に加えて何が必要かというと、それは自尊心です。自尊心というと、高慢さを連想して、悪いイメージを持っている人が多いようですが、私がここで言う自尊心とは、 「自分には生きていくだけの価値がある」と思うこと、極端に言えば、「この世界のなかでいくらかの場所を占領し、食べものを食べ、水を飲み、空気を吸って生きていてもかまわないのだ」と思うことです。そう信じられなくなったとき、私たちは生きつづけるために必要な気力を失い、ときには命を絶つことさえあります。 じつは、人間のさまざまな行動は、この自尊心の動きに支配されているのだと考えると、とてもよく理解できます。私たちに、一生にわたる自尊心の①基盤を与えてくれるのは、言うまでもなく、幼いときに育ててくれる親や、それにかわる人たちの、無条件の愛情です。幼い子どもにとっては、自分の家族が全世界ですから、そのなかで大切にしてもらえば、自分の価値を信じるのはたやすいことです。しかし、そこで与えられるのは基盤にすぎず、保育園、幼稚園などの集団に入ると、親の愛の上に築いた自尊心はもろくも崩れてしまいます。自分とっては絶対であった親が、世の中のたくさんの人たちの一人にすぎないのなら、その親に保証してもらった自分の値打ちも、ちっぽけなものにすぎないことになるからです。 そこから、子ども自身による、自尊心回復のための戦いがはじまります。幼い子どもというのは、無邪気な会話をしているかと思うと、親の持ちものの自慢をしたり、何かを持っていない子をのけものにしたりといった、「子どもらしくない」と言いたくなるようなふるまいをはじめるものです。しかしこれらは、子どもなりの自尊心回復の手段なのであって、その意味ではきわめて②「子どもらしい」のです。不幸にして家庭の愛情がじゅうぶんでなかったり、「いい子」でいないと愛してもらえなかったりする子どもたちは、すべてを自力で獲得しないといけませんから、とりわけ競争での勝ち負けにこだわることになりがちです。子どもたちのそんな様子に、大人はつい眉をひそめたくなりますが、生きるために自尊心がどれほど必要かを考えれば、無理のないことだと理解できます。 (注1)のけもるのにする:仲間はずれにする (注2)眉をひそめる:不愉快な気持ちを表す

64. 筆者は、①基盤は何によって築かれると言っているか。

1. 食べ物と水がじゅうぶんに与えられることによって。

2. 子どものころに親や周囲の人に愛されることによって。

3. 幼いときに自分の家族が一番だと信じることによって。

4. 生きていくために必要な気力を持ち続けることによって。

65. 筆者は、子どもが集団に入ると、なぜ自尊心が崩れると考えているのか。

1. 幼い時に受けた無条件の愛情は幼稚園や保育園では必要がないから

2. 親から愛されなかったために、他の人たちとはうまくいかないから

3. 幼稚園や保育園では親の愛情ではなく、他の人の愛情を受けるから

4. 親に保証してもらっていた自分の価値が小さいものだと感じるから

66. 「子どもらしい」とあるが、著者は、何が子どもらしいと言っているのか。

1. 愛情がじゅうぶん与えられていていい子でいられること

2. 親の自慢などはしないで、無邪気な会話をしていること

3. 競争での勝ち負けにこだわらない子どもらしいふるまい

4. 自尊心を回復するための子どもらしく見えないふるまい

67. 筆者は、子どもが成長するためにはどんなことが大事だと言っているか。

1. 親の愛情によって保証してもらった自分の価値を、自分の力でもう一度獲得すること

2. 自分の行動が自尊心の働きに支配されていることを理解して、ふるまいに気をつけること

3. 保育園などの集団生活の中で決められる自分の値打ちを、子ども自身が受け入れること

4. 友だちをのけものにしたり親の自慢をしたりしないで、他の人の価値を尊重すること

問題 13 右のページは、あるオーケストラの年間セット券の薬内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3.4から一つ選びなさい。

東月オーケストラ

年間セット券のご案内

【年間セット券の特典】

  • 一般販売に比べ30%お得な料金
  • 一般販売前に1シリーズの全チケットをセットで購入可能です。
  • お持ちのチケットの公演に来られない場合、他のシリーズの公演に振替が可能です。

【年間セット券の料金表】

席種 S席 (4,900円) A席 (3,850円) B席 (3,150円) 学生席 (1,050円) 公演数
①定期公演A 49,000円 38,500円 31,500円 10,500円 10
②定期公演B 49,000円 38,500円 31,500円 10,500円 10
③名曲集公演 39,200円 30,800円 25,200円 8,400円 8
④特別公演 24,500円 19,250円 15,750円 5,250円 5

・①、③の会場は東風ホール、②、④の会場は星山ホール。

・①~④の日程、公演内容等の詳細はホームページをご覧ください。

・各席種の( )の中の金額は、1公演あたりの料金となっています。

※チケットの振替

ご希望の公演に、同ランクの席種の空席がない場合、異なる席種への振替になります。
上のランクの席種に変更の場合は、1公演あたりの料金の差額をお支払いいただきます。
下のランクの席種に変更の場合は差額の返金はいたしません。

<振替の方法>

  1. お電話で振替元と振替先の公演をチケットオフィスにお伝えください、お電話は振替元の公演の10 日前までにお願いします。その場で空席を確認いたします。
  2. お席が確保できた場合、振替元の公演を前日必着で振替元のチケットをチケットオフィスにご郵送ください。
  3. 振替先のチケットは公演当日に窓口でお渡しいたします。席種の変更により差額が生じる場合は、お支払いも同時にお願いします。

【お申し込み方法】

下記ホームページ、郵送、FAX でお申し込みください。
東月オーケストラチケットオフィス 155-6547 東月市星山 3-14-1
電話、FAX 081-560-2257 http://toutuki-okesutora.jp

68. 会社員のイリヤさんは年問セット券を購入することにした。星山ホールで行われるシリーズで、40,000円以内のものがいい。そして、公演数ができるだけ多く、席種はランクが高いものがいいが、ランクより公演数を優先したい。イリヤさんはどの年間セット券を購入するか。

1. 1のA席

2. 2のA席

3. 3のS席

4. 4のS席

69. ススマンさんは「1特別公演」の年間セット券(A席)を持っている。来月10月23日の公演のチケットを「3名曲集公演」の10月30日の公演(A席)に振り替えたい。いつまでにチケットオフィスに電話しなければならないか。また、席が確保された場合、電話のあとどうしなければならないか。

1. 10月13日までに電話し、10月22日必着で振替元のチケットを郵送する。

2. 10月13日までに電話し、10月22日必着で振替元のチケットを郵送し、当日窓口で支払いをする。

3. 10月20日までに電話し、10月22日必着で振替元のチケットを郵送する。

4. 10月20日までに電話し、10月22日必着で振替元のチケットを郵送し、当日窓口で支払いをする。